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京都市の日本酒乾杯条例とは?ビールで乾杯したらどうなる?

更新日:

京都市には「京都市清酒の普及の促進に関する条例」というのがあります。
いわゆる「日本酒乾杯条例」です。

もし、京都市内で乾杯するとき、日本酒以外でやったらどうなるのでしょうか?

結論から言うと、強制ではないし罰則もありません。
「京都では、日本酒で乾杯しませんか?」ぐらいのレベルです。

ということで、今回は「日本酒乾杯条例」についてまとめてみました。

さっそく、解説していきますね。

日本酒乾杯条例とは?

京都市の「日本酒乾杯条例」の正式名称は「京都市清酒の普及の促進に関する条例」と言います。

この条例が施行されたのは2013年1月15日で、以下の4条からなります。
一般呑兵衛に関係ありそうなのは、4つめの「市民の協力」だけですね。

京都市清酒の普及の促進に関する条例

(目的)
第1条 この条例は,本市の伝統産業である清酒(以下「清酒」という。)による乾杯の習慣を広めることにより,清酒の普及を通した日本文化への理解の促進に寄与することを目的とする。

(本市の役割)
第2条 本市は,清酒の普及の促進に必要な措置を講じるよう努めるものとする。

(事業者の役割)
第3条 清酒の生産を業として行う者は,清酒の普及を促進するために主体的に取り組むとともに,本市及び他の事業者と相互に協力するよう努めるものとする。

(市民の協力)
第4条 市民は,本市及び事業者が行う清酒の普及の促進に関する取組に協力するよう努めるものとする。

附 則
この条例は,公布の日から起算して14日を経過した日から施行する。

引用:京都市「京都市清酒の普及の促進に関する条例」より(PDF)

第4条に「取組に協力するよう努めるものとする」とあります。
ようするに「日本酒で乾杯」は努力目標ということです。

活動内容

さて、努力目標の「日本酒乾杯条例」ですが、どんな活動が行われているのでしょうか?

まず、京都市が主催するイベントの乾杯に日本酒が使われるようになりました。
ホテルの宴会での利用も働きかけているそうです。

「京都では、日本酒で乾杯しておくれやす」と書かれたステッカーやポスターも頒布されました。

日本酒乾杯条例の効果

京都で暮らす一市民の主観としては「みんな、あんまり気にしてない?」と感じます。
はたして、日本酒乾杯条例によって、どれぐらいの効果が現れたのでしょうか?

ダット
ボクの周りでは「とりあえずビール!」の声が強い気がします。
ニャコ
とりあえずビール!
ダット
ね?

ちなみに、門川京都市長の公式サイトでは、以下のように書かれています。

昨年1月、和の文化の理解と振興を図るため施行した全国初の“日本酒で乾杯条例”。他の自治体にも同様の条例制定が広がるとともに、京都の酒蔵の出荷量が30年ぶりに増加に転じる等、その効果を実感しているところ。

引用:京都市長 門川大作 オフィシャルサイトより

効果、絶大です。
30年続いた出荷減少が、下げ止まりました。

その結果、他の自治体にもこの動きが広まりました。
たとえば・・・。

京都市以外の日本酒条例

  1. 兵庫県西宮市「清酒の普及の促進に関する条例」
  2. 兵庫県加東市「日本酒による乾杯を推進する条例」
  3. 奈良県奈良市「清酒の普及の促進に関する条例」

日本酒一大生産地“灘(なだ)”がある西宮市や、日本酒発祥地と言われる奈良市も、清酒普及を目指す条例を作りました。

山田錦の生産地である加東市も、後に続いています。

さらに、日本酒以外にも広がりを見せました。

日本酒以外の乾杯条例

  1. 山梨県甲州市「甲州ワインによる乾杯の推進等普及促進に関する条例」
  2. 和歌山県田辺市「紀州梅酒による乾杯及び梅干しの普及に関する条例」
  3. 熊本県多良木町「焼酎による乾杯を推進する条例」

それぞれの自治体が、特産品での乾杯を推していますね。

ちなみに、京都市の条例は「COOL JAPAN AWARD 2015」を受賞しています。

日経新聞にも、こんなことが書いてありました。

京都市内のホテルでは日本酒の消費量が増加し、ウェスティン都ホテル京都は前年比約4割増、グランドプリンスホテル京都でも約2割増えた。

酒どころとして知られる同市伏見区の酒造組合がまとめた12年7月~13年6月の消費量である純課税数量は10万3290キロリットルで前年同期比で約2%増加した。

増田徳兵衛理事長は「酒離れに歯止めがかかってきた」と手応えを感じている。

引用:2014/2/15付 日本経済新聞 電子版より

ホテルの宴会の乾杯では、日本酒が増えてる様子です。

個人レベルでは、日本酒乾杯条例ってどうなの?

さて、京都市や酒造業者、ホテルでは積極的に「日本酒で乾杯!」を推進してますが、個人レベルではどうなんでしょう?

まぁ、賛否両論あるのが想像に難くないです。

↓この方のブログなど、共感しかないです。

ちゃうねん、日本酒は最初の一杯とちゃうねん。
私のなかで、日本酒は最初の一杯に飲みたいお酒とちゃうねん。

~中略~

スパークリング清酒に関してだけは、例え清酒と言えど一杯目でも喜んで飲めるお酒です。
むしろスパークリング清酒で乾杯しておくれやすって謳っても良いんじゃないかと思うくらい、スパークリング清酒のことを推して行きたい。

~中略~

しかしながらひとつ難点があります。
スパークリング清酒を居酒屋さんで頼もうとすると、思いの外値が張ります。

~中略~

お店に入って、「とりあえずスパークリング清酒」みたいなノリで頼めない。

~中略~

じゃあどうしたら良いのか?

~中略~

ウェルカムスパークリング清酒制度をつくっちゃう!
制度って言うか、キャンペーンですね。
最初の乾杯で飲むスパークリング清酒は無料にしますよ!っていうやつ。

引用:「日本酒で乾杯したくない。」より

管理人様、中略しまくりでスミマセン。

でも、これメッチャいい!この気持ち、わかる!
(絵がかわいいし、話もおもしろい)

こういう方、多いんじゃないかと思います。

ダット
個人的に、日本酒乾杯条例に助けられてます。
ボクはビールが苦手なので、いつも「とりあえずビール!」の流れに困ってました。
ニャコ
今は、スパークリング日本酒を頼んで「ほら、条例のこともあるやん?」と言えば、自分だけ違うものを頼む罪悪感が少なくて済むもんなぁ。

まとめ

京都市の日本酒乾杯条例について調べてみました。
この条例は、強制的なものではなく罰則もありませんでした。

しかし、京都市や酒造業者の働きかけで一定の成果を出しているようです。
その結果、全国に広がり多様な乾杯条例を生み出しました。

個人レベルでの飲み会については「とりあえずビール!」派が強い印象です。
でも、まだまだ「日本酒で乾杯!」の動機づけができそうな余地はありそうです。

日本酒ブームの波に乗って、うまく定着するのか!?
どうなるのか、興味を持って見守りたいですね。

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